遠山金四郎の時代 (講談社学術文庫) mobiダウンロード
遠山金四郎の時代 (講談社学術文庫)
によって 藤田覚
4.9 5つ星のうち(3人の読者)
遠山金四郎の時代 (講談社学術文庫) mobiダウンロード - 天保の改革で幕府最後の改革に挑んだ老中・水野忠邦。歌舞伎三座の移転から庶民の娯楽・寄席の撤廃まで風俗取締で断行しようとしたが、町人の実情を理解し、抵抗したのが町奉行・遠山金四郎だった。仮設店舗や屋台店など「床見世」の撤去や、江戸に流入した人口を農村へ強制的に返そうとした「人返しの法」に、江戸の内情を考慮して反対したのも遠山だった。名奉行の見識と行政手腕を、江戸町奉行所の史料から実証した名著。(講談社学術文庫)
遠山金四郎の時代 (講談社学術文庫)の詳細
本のタイトル : 遠山金四郎の時代 (講談社学術文庫)
作者 : 藤田覚
カテゴリ : Kindleストア
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庶民の味方として伝説的な存在の遠山の金さんの実像を探る過程を通して、当時の幕府が抱える問題と、行政のあり方との関係を明らかにしています。当時の旗本の子弟にはそう珍しいことでもなかったのか、悪所に出入りして刺青まで入れていたというのは実像に近かったようで、その中で市井の人々の世情に良く通じるようになったことが、その後名奉行として庶民に愛される下地になったことも事実のようです。江戸時代には、享保の改革や寛政の改革、それに天保の改革と、おおむね四十年ごとに町人の奢侈を戒める形の改革が行われますが、天保の改革では、水野忠邦が打ち出しす政策案が強引で反発を招くばかりで実効性の乏しいものであったのに対して、町奉行遠山景元は、単に庶民の味方になるのではなく、庶民が親しんだ娯楽を無理に奪うことによる副作用を危惧し、より具体的で受け入れられやすい対案で水野に進言し、苛烈な施策を穏当な施策にブレークダウンすることが多かったようです。たとえば、水野が農村から出稼ぎなどで上京して膨れ上がった江戸の庶民を強制的に帰郷させる政策を出すと、遠山は都会の奢侈に馴れた庶民を帰郷させることは実質不可能であることを看破し、むしろ、新規の上京を制限するため、女中や中間などには江戸で生まれた、いわば市民権を持つものだけを雇うようにするなど、いわば現代の都市間格差や移民問題にも通ずる具体的な施策を提言していますから、仕事の出来る遠山が強引なだけの水野を支えたとも言えます。良き同僚の矢部駿河守は、水野の腹心でイデオロギーがちがちの鳥居耀蔵の陰謀により失脚してしまいますが、遠山は十二代将軍家慶の覚え目出度かったこともあってか失脚をまぬかれ、あべこべに水野も鳥居も失脚することになって、庶民のヒーロー遠山の金さんとして名を残すことができたようです。
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