新装版・ゲーテ全集 2本pdfダウンロード
新装版・ゲーテ全集 2
によって ゲーテ
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新装版・ゲーテ全集 2本pdfダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) 晩年の金字塔「西東詩集」。文豪の生涯の名詩を収め清新な新訳で蘇る。
新装版・ゲーテ全集 2の詳細
本のタイトル : 新装版・ゲーテ全集 2
作者 : ゲーテ
ISBN-10 : 4267016623
発売日 : 2003/9/3
カテゴリ : 本
ファイル名 : 新装版-ゲーテ全集-2.pdf
ファイルサイズ : 24.38 (現在のサーバー速度は21.5 Mbpsです
以下は、新装版・ゲーテ全集 2に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
ゲーテ全集2は、「続・詩集(遺稿集より)」「西東詩集」「ライネケ狐」「永遠のユダヤ人」「ヘルマンとドロテーア」「秘儀」「アキレウス」を収録。「ヘルマンとドロテーア」を読みたかったので購入したが、これは吉村博次訳で、現在絶版の岩波と新潮文庫版を参照しヘクサーメターというギリシャ固有の詩型の原詩のスタイルを彷彿させるように訳出。数ページごとに区切られ、章立ても短いので読みやすく半日あれば通読できるが、日本語訳は詩というより戯曲に近い。ゲルマン語で「戦士」を表すヘルマンと「神の賜物」を意味するギリシア語のドロテーアが主人公(p515)で、正義感の強いヘルマンは青年から大人へとドロテーアとの出会いで変わる。ドロテーアは婦女子を助ける優しさと自己を顧みず時には剣をふるう勇敢で「ひとのために生き、そこに生を感じられるような、そんな母性的愛」の持ち主。これは故郷を追われた不幸な境遇にあってこそ培われたもの(それは以下のセリフに現れる「幸福な人は、奇跡の起ることなど、信じたりいたしません。災いに遭ってはじめて、善良な人びとを親切なおかたのもとへと導いてくださる、神様の手と指とがわかるのですから。p352」)。本作でもっとも美しい場面は泉で二人が水を汲もうと身をかがめると水甕に自分たちの姿が映り、水鏡の中で互いにうなずき挨拶をかわすp391ところ。読者にはお互いが恋愛感情を持っていることが、この描写だけで明らか。ところが当事者の二人は、相手の自分への愛の眼差しを感じないでしまう(こうした謙遜も愛ゆえのことなのだろうが、読者には歯がゆい。そこがまたよい)。ヘルマンは「山のお金ができたからといって、それで幸福になれるわけでもない。今日という日の喜びを知らずに、明日のことばかり心配しながら年をとるならp368」とし、豊かな財産も(ドロテーア=愛なしでは)無駄であるとしている。この価値観を支持する登場人物では牧師(「人間は多くを望みますが、必要なものはごく僅かp371」)と異国の長老が印象的で、深いキリスト教の理解に裏打ちされたものではあるが、他宗教の人にも納得できる永遠の真理。本作を読むと、後年のドイツのノーベル賞作家ハイゼの恋愛小説の展開に似たものを感じる。牧師は「瞬間こそは、人間の生涯や、その運命の全体を決定するものです。下される決断はすべて瞬間の仕業にすぎませんし、思慮深い人だけがずばり正しいものを摑むのですからp373」と述べるが、これが人生では実際は難しい。ハイゼの作品同様、本作でも愛を告白するタイミングの難しさが描かれ、ヘルマンもドロテーアも行動は起こすのだが、告白にはなかなか至らない。この作品の時代背景では、抗いようのない運命に従うしかない恋人たちであったろうが、我々の現代にあれば「運命に左右されない、自由な人間に生まれ変わって、運命の与えるものを感謝しつつも、足をかるく踏んで、動きのとれるようにしておいたほうがよいp409」という、ドロテーアの早逝した婚約者のアドバイスが聞けるスタンスにある。優れたブログによれば、ゲーテは「どんな状況下であっても質の高い人間は、在るべき姿、生きるべき指針を探求する結え、決して自分を見失うことはないのだ」という信念、「人間性への信頼」をもっていた。現代に生きる我々は、瞬間の仕業を誤っても、動きのとれないなかでも、真実な日々を重ね、気まぐれな運命に「戦士」のように抗えば「神の賜物」を享受できるだろう。
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